土地売りました!

土地を売って実家処分したと言うことを人に話すと、その反応はさまざまです。
以前にも書いたように、「親から受け継いだ大事な土地をなぜ守らないんだ」と批判的になる人も一定数はいるのですが、それ以上に意外と多かったのが、「気の毒そうな反応をする人」です。

どうしてだろう

じつは、最初は私も、なぜ気の毒そうな反応をされているのかが全く分かりませんでした。
土地を売るという選択は、自分たちの将来のことを考え、より良い人生を送ることを目的に選んだ答えであり、別に誰かに強制されたわけでもないし、いやいやそうしたわけでもないからです。

しかし、そういった気の毒そうな反応をする人の話をよくよく聞いてみると、どうやらそういった人たちは、私が金銭的な事情で実家の土地などを手放したと思っているようなのです。
つまり、早い話がお金がないので、土地を売ってお金をつくったと誤解されていた様子。
なるほど。それであれば同情されてしまうことにも合点がいきますね。

そんな他人の誤解に加えて、やはり多いのは「賃貸住宅だと不便で大変でしょう」という反応。
つまり、賃貸住宅は持ち家と違って自由に釘を打つことすらできない。
限られたスペースと限られた条件の中で生活していかないと行けないから不自由ではないかということのようです。

賃貸住宅は快適

じつは、私自身もそして私の夫も、実際に土地を売っていまの賃貸住宅に引っ越して来るまでは、そのことがとても心配でした。
しかし、実際に賃貸住宅に住み始めてみると、そのような心配は全く必要なかったことが分かったのです。

最近は賃貸住宅といっても、比較的柔軟に対応してくれるところが増え、バルコニーでの植物の栽培や、ペットを飼うことのできる賃貸住宅も意外とあります。
そして、大規模なリフォームにはいろいろと手続きが必要なものの、部屋の模様替えであれば自由にできるのです。
模様替えをするだけでも家の中全体の印象はがらっと変わりますし、そもそも、気軽にできるのはそのくらいがちょうど良いということが分かったので、今はこれでとても満足しています。
持ち家なら本格的なリフォームや日曜大工も可能と言えば可能ですが、それには大変な手間と時間、そして技術が必要なんですよね。

賃貸でも楽しめる要素はたくさんあると言うことは、新しい発見でした。
そして、このような新しい発見ができたということも、土地をうって受ける事のできた恩恵のひとつだなと思っている今日この頃です。