土地の特徴
神奈川県川崎市川崎区は、神奈川県第二の市である川崎市の中心に位置している区です。
区内の中心地はJR川崎駅で京浜東北線および京急本線が湾岸線に沿って通っているので、それが区内の主な交通機関として機能しています。
人口で比較をすると、川崎市全体では約140万人が在住していますが、そのうち約21万人が川崎区です。
ただし川崎市は区によって極端に人口が異なるというわけではなく、最も人口の多い中原区でも約23万人で、その他宮前区や高津区、多摩区も同じく約21万人規模の区となっています。
地理的には川崎市は神奈川県の東側に細長く広がっていますが、このうち川崎区は最も海側にあるエリアです。
「川崎」の昔ながらのイメージとして京浜工業地帯の重化学工業の群れがありますが、そうした大きな工場が今も多く動いているのが川崎区を中心とした湾岸部です。
工場が多いということからなんとなく「空気が汚い」「喘息の人が多い」というイメージがあるかもしれません。
しかし、実際には工場の多い湾岸地域には住宅地はほとんどなく、また煙は海側に抜けていくため、市内で空気の汚染を実感することはあまりないでしょう。
ちなみに子供の病気の一つ「川崎病」というのは、最初に発見した小児科医川崎富作博士の名前からつけられたもので、特に川崎市の土地によって生み出されたものではありません。
動向、資産価値について
川崎市は神奈川県内のみならず全国的にも非常に人口の多い地域であることから、住宅地としても高い評価を受けています。
都内の不動産バブルの影響もあって隣接地域である川崎市も地価が値上がりする傾向があり、川崎駅周辺の人気エリアの地価も年々値上がりをしてきました。
その一方で、横浜市が新しく開発されたハイソな街という印象であるのに対し、古くからの工業地域である川崎市内は治安面に不安を感じる面があるでしょう。
これは昔から川崎市が風俗街であったことが影響しており、現在も川崎市の駅裏と言われる場所には風俗店街が営業しています。
さらに川崎には公営ギャンブル施設である川崎競輪や川崎競馬があることから、ギャンブルを好む人がたくさん出入りしている印象もあります。
しかし川崎市全体で見れば治安状況はむしろ横浜市よりも数値的に良く、特に危険を感じる地域というのは多くありません。
地価相場としては川崎区は全国で第41位、地下相場は坪単価150.7万円となっており、これはここ数年上昇傾向にあります。
川崎区は海沿いの工業地域と内陸の住宅街で比較的エリアがくっきりと分かれていることから、不動産を購入する場合には、どこでどの用途のものを購入するかでかなり様子が異なってくるでしょう。
住宅地域は近年大幅に都市開発が進んでいることから、今後も人気が高まっていくことが予想されています。