土地売りました!

そんな簡単にはいかない

土地売却というのは、たんにお金が手に入るというだけのものではありません。
たとえば、家庭で不要になったものをリサイクルショップなどに持っていて売却すれば、それはその商品の対価をそのまま手にすることができます。
もちろん、それを売るための費用などはかかりませんよね。

ところが、それが土地となるとそんなふうに単純には物事は運ばないのです。
土地の売却には、じつはたくさんの費用が必要となります。
それは土地というとても価格の高いものを売買するためのたくさんの手数料などによるもの。

土地に売却にかかる費用

では、土地売却には具体的にはどのような費用がかかるのでしょうか?
ひとつひとつチェックしていきたいと思います。

まず、土地を売るためには自分ひとりでできることではありませんから、不動産会社に依頼しなくてはなりません。
そして、そのためには不動産会社に仲介手数料を支払わなければならないのです。

さらに、そのように不動産会社に間に入ってもらって無事に土地が売れた場合、今度は税金がかかります。
これは譲渡税と呼ばれ、土地売却によって得た利益に対して、住民税や所得前が課税されるのです。
この税金は通常の給与所得などにもかかるものですから、イメージしやすいですよね。
そして、この譲渡税を支払うとなると、年度末には確定申告が必要となります。
通常、サラリーマンなどの会社員の場合、自分で確定申告をすることはあまりないかと思いますが、土地を売った場合にはそれが必要となるのです。

さらに、住宅ローンが残っている土地を売却したような場合には、その手続きのための費用も必要となってしまいます。
それに加えて土地の売買で契約書を交わすにあたっての印紙代など、一見想像しにくい部分での費用というのはかなり多いもの。

土地の売却というのは、売った後には大きなお金が入ることになりますが、これらの費用の多くは土地売却前にかかるもの。
つまり、土地売却をする前にあらかじめそれらの費用を工面しておかなければならないのです。

つまり、土地を売るというのは簡単なことではないということ。
もしも今すんでいる土地を売却するとなれば、自分たちは別の場所に家を借りて引っ越しをしなければなりませんから、そのための費用も必要ということになります。
そういったことを事前に考えて計画し、具体的にどのくらいの費用がかかるのかを計算しておくことが土地売却にあたっては必要となるのです。